役立つ資格とは?

テストエンジニアは、システムが大規模化するにつれ、システム開発者がテストを行う余裕がなくなってきたために、専門的に設けられた職業である。しかし、テストだけできればいいわけではない。ネットワーク系のシステムのテストエンジニアならばネットワークの全般的な知識があって損をすることはないし、セキュリティ系のシステムのテストエンジニアならばセキュリティに関する知識が欠かせないだろう。だがその前に、まずはエンジニアにとって基本ともいえる基本情報技術者試験に挑戦してから、他の資格取得を目指すことをお勧めする。なお基本情報処理技術者試験に合格した後に取得を目指したい資格は<テストエンジニアになるには>をチェックしてほしい。

基本情報技術者試験とは、経済産業省が管轄する情報処理技術者試験の1つである。合格するためには、ハードウェア・ソフトウェア・プログラミング・アルゴリズム・ネットワーク・情報セキュリティ・情報システム開発など、情報処理に関する幅広い知識が必要だ。情報処理の基本を問われる試験ではあるが、そんなに簡単ではないため、かなりの情報リテラシー能力が身に付くだろう。

費用や勉強時間については5000円前後と、国家資格としては割りと安く受けられる。勉強時間についてだが、プログラミングやアルゴリズムなどセンスが問われるものは、勉強時間にかなりの開きがあるためにはっきりということはできないが、300時間から500時間ともいわれている。300時間ならば毎日2時間の勉強で150日程、500時間ならば250日かかる計算だ。決して簡単ではないが、取得すればテストエンジニアに役立つことはもちろん、万が一、他の情報処理系の仕事がしたくなった場合にも役に立つだろう。